漬物本舗 道長さんのかんたん「梅ぼしの作り方」

◆材料 (梅干)

生梅
1 kg
150 g

 

 

◆材料 (もみしそ)

赤しそ
300 g
60 g
白梅酢 60cc

 

 

●漬け方

  1. 水に浸す(青梅の場合は12時間程度。梅の熟度によって時間を加減する。完熟の場合は3時間程度)
  2. 水の中で転がすように梅を洗い、水をよく切り、きれいな布巾で水分を拭き取る
  3. 塩を入れたボールに生梅を少しずつ入れ、塩粒で表面にキズが付くように転がしポリ袋に移す。これを繰り返す
  4. 最後に残った塩を入れ、袋の空気をよく抜いて封をする
  5. 2, 3日経ったら袋の空気をさらに抜き、封をしなおして袋の上下の向きを変える。

●しそのもみ方

  1. 枝付きの根は切り落としてから水洗いをする
  2. しそ葉を摘み取り、もう一度水洗いして水を切る
  3. レジ袋にしそ葉と塩をいっしょに入れ、袋の口をしばりよく振り混ぜ合わせ、10分ほど置く
  4. 3.をボールに入れ、よくもみ、アク水をしっかりしぼる。
  5. 二回目で白梅酢を加え、梅酢が紅色になるまでしそ葉をよくもむ(今度は梅酢を捨てない)
  6. 漬け梅といっしょに袋に入れる(漬け梅としそを交互にいれる)

●干し方

  1. 梅を取り出してザルに並べて、しそは梅酢をよくしぼり、団子のまま天日干しする(午前10時頃までに)梅酢の入った袋も陽にあて、殺菌する
  2. 午後3時ごろ、梅としそをふたたび梅酢の入った袋にもどす。
  3. 4, 5日経ち、晴天の日にふたたび,陵徇里播憩干しをする
  4. 今回で干しあげとし、梅酢にはもどさず、別の容器に移す。保存は冷暗所で

 

* 赤梅酢の利用法

赤梅酢は貴重な調味料です。工夫次第でいろいろに使えます。

1.しば漬

刻んで塩漬けしたきゅうり、なすの水をよくしぼり、赤梅酢を加えてできあがり

2.ドレッシング

赤梅酢に少量のしょうゆと食用油を赤梅酢の半量ほどを加えてできあがり

3.焼肉のタレ

赤梅酢に少量のしょうゆとすりごまを加えてできあがり

4.その他

煮物などの隠し味に。おかゆにスプーン1杯加えても

ぬか漬け (スタッフの方法)

ぬか漬けの作り方は、こちらをご覧ください。(夏の野菜冬の野菜

 

ここでは、スタッフが自宅で作っている方法をお伝えします。

 

外山

・水を抜くのは大変なので、乾物を漬けたりしないで、ぬかを足して調整します(贅沢に捨てる)。

・毎回、野菜の重量の4%の塩を計って入れています(塩ずり+野菜の周りのぬか床に混ぜる)。野菜に入りきらない塩がかなりあるので、おそらく6%ぐらいになっている。

・冷蔵庫には入れないで、年中室温に置いています(自然の温度変化で、菌が変化するのを高めるのを楽しむ)。

・塩分が高めなので、漬ける時間は短くしています。キュウリなら、1〜2時間でも結構美味しく食べられます。

・しばらく放置しても気にしない。1ヶ月以上放置しても、手を入れれば数日で回復します。

・味がおかしくなっても、その変化を楽しむ。余計な菌が増殖して変な臭いがしてきたら、塩分を高めにすると回復する事が多い。

 

漬物の主要な菌は、耐塩性の乳酸菌です。塩分が少ないと、雑菌の割合が高くなります。いろんな菌がぬか床にいる状態を保ちつつ、バランスが崩れない状態をイメージしながら、ぬか漬けを楽しんでいます。

 

※常温では、雑菌の繁殖も多くなるので、塩分を高くする必要があります。道長さんの話しでは、昭和のぬか漬けは、塩分が10%ぐらいあったそうです。これでは塩分の取りすぎになってしまうので、冷蔵庫に入れる方が確実です。

ぬか漬けのコツ(冬の野菜)

道長さんに教えてもらったぬか漬けのレシピです。

 

大根

大根は大きいし、それ自体水分がとても多いものです。そのままぬか漬すると、ぬか床の寿命をおとしてしまいます。そこで・・・

・太目の大根は半分か1/4に縦割りにします
・大根と同量の塩水(3〜3.5%)で一晩下漬け(ポリ袋に入れ、空気を抜いておけばOK)
・大根の水気をふき取って・『つけ太郎ぬか』に漬け込みます
漬けあがりの目安12〜24時間

 

かぶ

・かぶを適当な大きさに切って、塩ずりをしてぬか床に漬けこむ。

・葉は『キャベツ・白菜』の要領で。

 

冬にぬか漬けをする場合、とくにおすすめなのがかぶ。かぶを漬けるとぬか床がぐっとおいしくなります。

 

ぬか漬けをおいしく続ける秘訣:
季節のいろいろな野菜を漬ける
ぬか床を長期間放っておかない
ときどき水分を抜き、新しい米ぬかを追加する
ぬか床を扱うたびにその味を確かめる
夏は『なす』、冬は『かぶ』を漬けるとぬか床がおいしくなります

ぬか漬けのコツ(夏の野菜)

道長さんに教えてもらったぬか漬けのレシピです。

 

きゅうり

・まな板の上できゅうりに塩をふり、ゴロゴロしながら『板ずり』します
・きゅうりの表面にじゅうぶんにみどり色の水気がでてきたら『ぬか床』に漬け込みます
・漬けあがりの目安6〜12時間

 

なす

・ナスは手の平に塩をのせ、摩擦させながら塩ずりします。
・ナスのへたの部分は残して半分に切れ目を入れ、残った塩を間にはさみ・『ぬか床』に漬け込みます
・漬けあがりの目安12〜24時間

 

にんじん

・にんじんは大根ほど水気は多くありません。縦に適当な大きさに切ってから塩ずりし、そのままぬか床に漬
けこみます。

・一晩でじゅうぶん漬かります

 

キャベツ

・キャベツは葉が硬く、そのままでは漬けにくいため、あらかじめ食べる大きさに切り、丈夫なポリ袋に入れる。
・重さの3%の塩を加え、よく振って混ぜ、ポリ袋の空気をできるだけ抜き、輪ゴムで封をしておく。
・3時間ほどして、ポリ袋の空気をさらに抜き、輪ゴムで封をしておく。保管は冷蔵庫で一晩。
・キャベツを袋から取り出し、フキンで水気をとる。
・ぬか床に6時間ほど漬け込む
・ぬか床から取り出し、さっと洗ってできあがり

 

ぬか漬けをおいしく続ける秘訣:
季節のいろいろな野菜を漬ける
ぬか床を長期間放っておかない
ときどき水分を抜き、新しい米ぬかを追加する
ぬか床を扱うたびにその味を確かめる
夏は『なす』、冬は『かぶ』を漬けるとぬか床がおいしくなります

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2016/6/17

ほうれん草のマグロ巻きわさびドレッシング

ほうれん草 任意
まぐろ 任意
わさび 適量
長ねぎ(白い部分) 少々
なたね油 大匙1と1/3
大匙1と1/3
醤油 小匙2
 
1 2 3
ほうれん草はサッと湯がいて、水気を絞り2cmに切る。 長ねぎ(白い部分)は3cmの細切りにして冷水にさらし、よく水気を切る。 まぐろは薄くそぎ切りにし、1切れずつほうれん草と長ねぎをのせてクルッと巻く。
4
を器に盛り、なたね油・酢・醤油・わさびをよく混ぜ、まわしかける。

 
 

メモ

  • 今からの季節、ほうれん草もねぎも美味しくなります。手絞りのなたね油の風味がすべての素材の良さを引き出してくれる一品です。

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自然体験

2014年10月4週号に掲載したコラムです。

 自然体験と聞くと、そんなのどこでも出来るじゃない、と思う方は幸せな方。私のように名古屋で子育てしている人間にとっては、子どもを自然に触れさせることは難しく、公園で虫取りするのが関の山。自然に触れなくても生活できてしまい、なくても別に不便じゃなく一日が過ぎて行く。でも、おそらくそれってあんまり良くないよな〜という思いもあって、そんなことをふと口にしたのがきっかけで、縁あって春と初夏の2回、有機農園で自然体験させてもらえることになった(残念ながら生活クラブの生産者さんではありません)。
せっかくの機会なので、友人親子を誘い子ども達が大勢で遊ぶことになった。この農園は敷地が広く、なだらかな山の南面をうまく利用した農園で、山から沢水が流れ込むのを利用して池を作り、田んぼに水を引き入れている。山に囲まれた土地なので、早く日が陰ってしまう部分もあり一見不利にも思えるが、そこには日光が少なくても育つ植物を植えるなどの工夫がされ、頭の上には果物を育て、実を守るためにかぼちゃも地面に置きっぱなしにせずツタを少し高い所に這わせ、地面には大根・ごぼうなどの根物やキャベツなどの葉物を育て、ふきやわらびなどの山菜も育て、野の花も育て、空間を立体的に有効活用した、子どもの絵本から飛び出してきそうなとても美しい農園だ。当然農薬も使っていないから、蝶、バッタ、イモリ、カエル、ドジョウ、メダカ、ヘビ、ウグイス、ツバメなどの生き物がいっぱいいる。生物が多様で、喰う・喰われる関係がちゃんと存在しているから、これでバランスがとれているのだろうと想像できる。
別の農家さん曰く、普通農家は自分の農地に人が入るのを嫌がるそうだ。それはそうだろう。商品価値がなくなってしまうおそれが十分にあり、反対の立場なら子どもがいる私だって嫌だ。子どもに入っていいよと言ってくださる、とても貴重な農家さんだと分かってお邪魔したのだが、実際子どもと自然体験をしてみて、その農家さんの思いがひしひしと伝わってきた。
子どもたちは農園に着くなり、タモや虫籠を持ち、あちこち勝手に走り始めた。まずお話を伺ってから、と思っていた親たちをよそに、勝手に遊び始め、特に男の子はそわそわしてしまって、話どころではない。池のおたまじゃくしの量が半端なく、真っ黒いものがウジャウジャうごめくから、親も子も奇声をあげて驚いたり、水の中に入って「始めてつかまた!」と喜んだり、もう楽しくて楽しくて仕方がない。カエルを手でギュッとにぎり、周りの子から「かわいそう」と指摘され、「あっ、そっか」と力を緩めて「ごめんね」と謝ったり。放し飼いのニワトリに追いかけられ、足をつんつん突つかれて、怖くて転んで泣けてきたり。日常ではなかなかできない体験をさせてもらった。この放し飼いのニワトリ君、実は鶏舎に入れられないニワトリとのこと。体は大きく立派なニワトリだが、鶏舎に入れると他のニワトリにいじめられて全くごはんが食べられなくて痩せていくので、見かねて外に出してやったら、イキイキして元気になったそうだ。このニワトリ君が追いかけくるということは、「僕の陣地に入って来るな」というサインらしい。その話を聞いた子どもたちは追いかけてくるニワトリが悪いわけではなく、後から入ってきた自分たちが悪いのだと気づき、「邪魔してごめんね」と語りかけていた。そこらへんに生えている草がニワトリの大好物だと教えてもらった子どもたちは一斉に草を採りに行き、鶏舎の外からニワトリに与えると、ニワトリたちはすごい勢いでついばみ始める。それを子どもは「私人気者なの」と表現し、いやいや草が好きなだけなんじゃないの?と思ったが、子どもたちはニワトリと直接心の交流を始め、あっちでもこっちでも虫や動物と打ち解け、思いやる様子が手に取るように分かった。
子どもたちは大人より嗅覚も味覚も敏感で、「ニワトリもヤギも臭くない」という。そして食べられる野草を教えてもらい摘んで、天ぷらにして食べたら、普段そんなに野菜を食べない子どもがパクパク。「たんぽぽの天ぷらおいしいね」「ヨモギはもっとおいしいよ」といろいろ飛び交っていた。そして鶏と野菜のスープ。昨日まで鶏舎で生きていた2歳くらいの鶏を選んで絞め、解体して、今日スープになった話を聞いた。子どもたちは気持ち悪がるかと思ったら、毛皮と内臓以外のもの、つまり目玉も頭も骨も何もかも入ったスープを飲み、「こんなおいしいものは初めて!」と言って10杯も食べた子がいた。命をいただくという経験が少しできた気がした。
鶏舎や山羊小屋が臭わなかった理由は、抗生物質を使っていないからだそうだ。抗生物質を使うと腸内細菌のバランスが崩れ、たちまち臭くなるそうで、人間も同じなのだろうねという話に発展し、安易に薬や病院に頼ってしまう自分たちの考え方にも一石を投じられることになった。そして、ニワトリ君。居場所を変えてやるだけで、勝手にイキイキ成長していくのだったら、自分の子どもがそんな境遇に置かれたなら、別の居場所を見つけてやろうと思えてくる。
後日談だが、散歩中「このたんぽぽおいしそう、天ぷらにしよう」と子どもに言われ、散歩の風景が変わったと、友人が言っていた。うちでも変化があった。5才の末っ子は、あの日から緑の野菜が食べられるようになった。それまでは、緑の野菜は見ただけで嫌がっていた。それはおそらく生まれて初めて食べた青いものが、青臭かったためだろう。一種の防衛反応みたいなもので仕方ない、時が来るのを待とうと思っていたが、この体験で、一気にその嫌な思い出が塗り替えられたようで、親としてはありがたかった。そして、11才の次男もこの日から天ぷらが大好きになり、外食に行っても、洋食ではなく、天ぷらのある和食店を選ぶようになった。なるべく和食がいいと思っている私としては、嬉しい変化である。
2回お邪魔したことで、オタマジャクシがカエルに変わっていたことも見ることができた。畑のようだった所に水が入り、稲が植えられた田んぼに変わっていたことにも気づけた。おそらく何回も行くことで、子どもたちは季節の変化を感じ取り、五感を磨いていくことになるのだろう。田舎なら当たり前の風景だが、残念なことに都会にはまったくこんな風景も音も匂いもない。ビルやネオンばかりの風景に、車の音に、排気ガス。1年中ほぼ同じ風景に寒いか暑いかの違いくらい。私は子どもたちが遊びを作り出す姿に感動したが、田舎の子の遊び方はこんなものじゃないらしい。もっと野生的で、泥だらけになって遊ぶらしいから、子どもたちの中にはまだまだ遊びが広がる可能性を秘めている。
こんな体験をさせてくださった農家さんに感謝だか、農家さんの目的はここにあるという。この体験をした子どもの心には、今日の体験が何らかの形で残り、それが心の原風景となり、大人になった時に世の中の間違いに気付くようになると。自然の中で小さな命を体験した人が将来、社会のトップに立ったならば、きっと良い社会ができると。そういう思いで、農産物が少々減収になっても、子どもを農園に受け入れているそうだ。そして、親と子がセットで体験することもポイントで、子どもの変化を感じると、親も意識が変わり、生活に少しでも自然を取り入れるようになったら、今の世の中も変わると。私もやっぱり影響を受け、去年は枝豆だけだったが、今年はベランダでトマト、ミニトマト、きゅうり、ナス、ピーマン、ニラ、シソ、バジルを一株ずつ子どもと一緒に作っている。
子どもたちは毎日様子を見て、「まだ採ってだめ?」と毎日聞く。収穫できると、今まで嫌っていたくせに、おいしいと言って食べる。時々カラスに持って行かれる事もあって、「だから早く採ろうって言ったのに」と怒りながらも、「鳥さんはよく知っているね」という話にもなる。味自体はやっぱりプロが作った野菜の方がおいしいとは思うが、子どもたちは自分で育てたものが殊のほかおいしいと感じるらしく、見てくれは悪くても嬉しそうにおいしそうに食べている。

今回、都会に住む人間も何かできないかと思い、農産物やジャムや漬物の加工品を買わせてもらった。これがとってもおいしくて、結局私たちが得したばっかりで、農家さんには申し訳なかった気もしたが、都会の人間が恩返しできるとすれば、やっぱり買うという事か、労働くらいしかないと思う。
都会の人間にとってこのような体験は、お金には換算できない貴重な体験である。何か人間の根っこの部分を揺さぶられるような体験であり、言葉にすることは難しいが、とても大切なことを思い出させてもらえる体験である。子ども達のキラキラした反応を目の当たりにすると、自然の力、農業の持つ教育力、感性を育てる力はすごいと思う。この体験は大自然の中でもおそらくできるだろう。しかし都会の人間が大自然の中に行っても、食べるという体験がなかなか難しい。そもそも何が食べられるものかも、調理方法も知らない親にとっては、農園で教えてもらいながら食体験ができることはありがたい。
この活動は農家さんにとっては他人の子どもに対する活動であり、結果が出るのはその場ではない。効果があるのかないのかも確かめようがない。農業の持つ教育力を信じられなければ、続けていけないだろう。地道な活動で、30~40年先、へたすると100年先を見据えた活動になり、親も目先のことだけではない子どもの将来や、孫の世代までも視野に入れた活動だと理解する必要がある。
このような農産物を作ることだけではない農の力、農の教育力を活用出来たら、都会の人も田舎の人も、みんなが幸せになる気がする。都会と田舎がつながって、お互いができることをして、いい関係を結んで、都会の人がどうやってできたものかを想像しながら食卓を囲むようになれば、野菜をただのものとして扱うことはなくなるのかもしれない。工業製品のように作られたきれいで安いものを欲しいと思わなくなるかもしれない。むしろ、きれいなもの、極端に安いものには裏があるんじゃないかと、五感が拒否するようになるかもしれない。他のものの命をいただくこと、「いただきます」の本当の意味が理解できるようになるかもしれない。生かされている自分を感じることができるかもしれない。結局、どんなに文明が進んでも、人間にとって本当に大切なことは変わらず、その大切なことが自然や有機農業の中には詰まっている気がする。時々、都会の人間がわざわざ田舎に足を運んで、まねごとでもいいから田舎を味わい、自然を感じ、美味しい農産物に触れることはやっぱり必要なことだと思う。幸い、生活クラブでは生産者さんの農園などに伺い体験させてもらえる企画がある。私も時々お邪魔させてもらっているが、これを利用しない手はない。一度行ってみませんか?
      
平成268月    稲川

生産者あっての私たち

2014年9月2週号に掲載したコラムです。

 昔は、たとえば人参ならどれでも栄養価はだいたい同じだろうと思っていた。だって栄養成分表に値が載っているし…、それくらいにしか思っていなかった。栄養成分が多いか少ないかくらいにしか注目してなかった。
でもある時、ふっと食品の裏側を見たら、添加物がいっぱい。添加物は少ない方がいいとは思っていたが、凝視して一つ一つ見ていくと、なんでこんなに入っているの?この知らないカタカナ文字はなに?と疑問が湧いた。スーパーの棚を一つ一つ見て回ると、添加物の入ってない商品がほとんどない。今まで平気で買っていたくせに、急に怖くなった。スーパーでの買い物の時間が異常に長くなり、しまいには買うものがないと思うようになってしまった。知らないって恐ろしいと思った。
加工食品がこれなら、野菜はどうなのよ?農薬は?と思っている頃に、名古屋生活クラブに入会した。これでようやく安心して食べられるスタートラインに立った気がした。はじめた頃はスーパーを利用する感覚と変わらない感覚で、安心して買える便利な所という感じで利用していた。何回も繰り返し『たねまき』の情報を読んだり、勉強会に行くうちに、もしかして、私たちの健康は生産者に支えられている?生産者あっての私たちの健康じゃない?と思うようになった。ガン治療目的の栄養療法では、農薬などの使用で野菜の質が落ちているため、昔ほど成果が上がりにくくなっていると聞いたことがある。農薬を使わずに栽培した旬の野菜は、無理な方法で育てられた季節外れの野菜よりおいしいのは間違いないが、きっと栄養面でも上なのだろう。
 生産者の方は、よく「消費者あっての生産者だから」とおっしゃってくださる。でも、私は反対じゃないかと思っている。「良い生産者あっての私たち消費者であり、良い生産者あっての私たちの健康」だと思って、毎日感謝しながら食べている。
 スーパーに行けば、良い生産者がいるのかいないのかも分からない。何も書いてないということは、農薬は使ってあるのだろう。私は良い生産者とは、本物を適正価格で提供してくれる生産者だと思っている。本物とはごまかしのない、自然のことも消費者のことも考えて作られたものだと思う。私はそんな本物の生産者を応援したい、そこに投資したいと思っている。そうすることで、自分の健康も守れ、自然環境も守れ、嘘のない世の中が作れるならば、私はそうしたい。
何を選び、何を買い、何を食べるかはとっても奥が深い。昔は全くこんなことは考えてなかった。でも、多くの患者さんの苦悩や喜びを目の当たりにし、「人間の健康って何?」と考えるようになり、どうやら医学の力だけではいのちは守れそうにないと気付いた。
『自分の健康は自分で守る』ってことを真剣に考えたら、『食』に行きつき、最終的には農業・漁業・加工業などの『生産者』に行きついた。反対に考えると、農薬を使い無理な生産方法で作られた農産物や、添加物で水増しして作られる加工品では我々の健康は保障できない。だから、消費者が環境を思い、日本の農業や漁業を思い、生産者を思って買い物をすることは、結局自分の健康につながると思う。
「健全な生産者なくしては我々の健康はない」私はそう思っている。だからこそ、生産者の苦労を知って、どう応援すれば良い生産方法を続けてもらえるか、本物を作り続けてもらえるかを考えたいと思っている。
      
平成2510月    稲川

遺伝子組み換え表示(GM表示)

2014年8月5週号に掲載したコラムです。

先日、「たねまき」に載っていた三重県・四日市酪農の「ふれあい牧場」に行ってみた。日曜日だったので結構人は多かったが、紹介のために壁に書かれた「非遺伝子組み換え飼料を使っています」の説明に足を止めてじっくり読む人はいなかった。
 考えてみれば、「遺伝子組み換え」「遺伝子組み換え不分別」「遺伝子組み換えでない」などの表示をする・しないの世の中になってしまったことはとても悲しいが、それ以上に関心がない人が多いのはもっと悲しい。
 農林水産省の遺伝子組み換えに関するホームページを見てみた。ものすごく分かりにくい。君たち分からせようとしてないね!と言いたくなるくらい分かりにくい。仕方がないから、遺伝子組み換え問題に取り組んでいる環境ジャーナリストの天笠啓祐氏の解説を見てみた。天笠氏によると、いま日本に流通している遺伝子組み換え作物は、主にトウモロコシ、大豆、ナタネ、綿実の4種で、他にばれいしょ、アルファルファ、てん菜、パパイアが少しある。加工品の原材料のほか、家畜の飼料や食用油に使われ、日本の場合、輸入作物として入ってくる。日本は食用油や加工品の多くにGM作物が使用され、家畜の多くにGMトウモロコシ、GM大豆が与えられ、それから得られる牛乳や卵や肉を人間は食べている。家畜飼料を含めると、GM作物の一人当たりの消費量は日本人が世界一というデーターもあるようだ。
日本のGM表示制度は加工度の低い豆腐、納豆、おから、みそ、きなこ、豆乳、コーンを使ったスナック菓子など、極めて限られた食品しか表示義務がなく、大半の食品に表示義務はない。大豆・トウモロコシ・なたねの加工食品である食用油・マヨネーズ・醤油などは加工度が高いという理由で表示義務はない。それに加え、食品中の上位3品目(重量比5%以上)の原材料だけの表示でいい。上位3品目でも重量比が5%未満ならGM原料が含まれていても「遺伝子組み換えでない」「遺伝子組み換え大豆不使用」という表示が可能なのだ。日本では家畜飼料やペットフードには何の表示義務もない。レストランなどの外食産業でも表示義務はない。それに比べ、ヨーロッパの制度は厳密で、0.9%の混入で表示しなくてはならない。もちろん家畜飼料・ペットフード・外食産業にも表示しなくてはならない。
こんなことを知っている消費者がどれだけいるだろうか?入っていても5%未満なら入っていないと表示されているかもしれないことを知っている人は、ごくわずかではないだろうか?
GM食品の人間の健康への害については、まだはっきりはしてないようだが、動物実験レベルではGM作物を摂取したラットにガンが多発したとか、肝臓や腎臓に異常が出たとかの報告があるようだ。GM作物を与えられた動物は変化してしまっているという研究者もいる。
GM作物は収穫量を高めることを目的として開発されたと言われているが、実際は収穫量は増えていないし、農家の収入も増えていないし、農薬の使用料も減っていないなどの報告もあるようだ。
ヨーロッパが規制しているのには、きっと何らかのことがあるに違いない。黒とはいえないまでもグレーだから規制しているのだろう。
日本の大豆の自給率はわずか6%。トウモロコシの自給率は0%(1%にも満たない)。大半が輸入品。それなのに、私たちが食べる牛乳や卵や肉を提供してくれる牛や豚や鶏の餌に、GM作物が使われているかどうかも知らされない。知らされないがゆえに消費者があまり関心がないから、規制も強化されないし、生産者も利益を上げるために、安い遺伝子組み換え飼料を使ってしまう。
やっぱり、きちんと知って、判断する。そして、いいと思えば買う。悪いと思えば買わない。消費者がするべきことをちゃんとしたら、世の中いろいろ変わってくるのかもしれない。  
平成259月執筆


名古屋生活クラブ

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