初めてやってみた

2014年2月3週号に掲載したコラムです。

畑仕事を上手にやってみえる方には、とってもレベルのひく〜い話なので、お許しくださいませ。
 恥ずかしながら私はまともに植物を育てたことがない。だから、育てる喜びも知らない。部屋に観葉植物を置く程度しかやったことがない。仕事、家事、3人の子の育児、猫1匹を飼うのが精一杯と理由をつけ、これ以上面倒をみるものは無理と近寄らなかった。それでも、理想の家庭像みたいなものはあるので、一応ベランダにはプランターが置いてあり、頑張って花を植えるけれど、そのうち水をやるのも忘れてカレカレ。うちに来てもらったけど申し訳なかったね〜と謝りながら処理するのが定番だった。
 でも農家さんの話を聞いたり、会員さんの話を聞いたりして、やってみようかなと思うようになった。名古屋市周辺部の会員さんは自分で畑をやっていたり、家族が畑をやっていたりして、生活クラブで野菜をあまり買わないとか、買いたいけど家にあるから買えないと聞いた。すごいなーと思うと同時に、何かあった時、『たぶん私が一番はじめに飢え死にする。食べるものの確保を全部他人任せにしているのはとっても弱い』と思った。これでは家族は守れない、自己防衛のためにも少しくらいはやらねばと思ったのがきっかけだった。
 ある農家さんから、「雑草には雑草の役目があって、せっかく来てくれた雑草を大事にした方がいい」と聞いた。そこで、プランター一杯に生えたぼうぼうの雑草のなかに、シソとバジルの苗を植えてみた。何日かたって見てみたら、シソもバジルも跡方もなく消え去っていた。探しても何もなく、本当にびっくりした。私が考えるに、草の勢いに負けて死んでいったのだと思う。あの草の量はプランターには多すぎたんだ、土の団粒構造を作るには有効な雑草も苗を植える時には抜かないといけないんだと思った。
プランターの雑草を全て抜いてみると、農家さんが言っていた通り、雑草の根っこのおかげで土はふわふわだった。そこに「古いから出ないかも」と言われてもらった枝豆の種をダメもとでまいてみた。ビールのお供に枝豆があったらいいな〜と思って。それほど期待していなかったのに、芽が出てきて、狭くてかわいそうなほどプランターいっぱいになった。そこで別のプランターに分けてみた。大丈夫かなと見守ること3日、どうも根を傷つけてしまったらしく、葉っぱの一部が変色してしまった。なぜ根を傷つけてしまったと思ったかというと、「キャベツの根を誤って踏んでしまうとそこにつながっている葉が茶色く変色する」と、前に農家さんから聞いたことがあるからだ。そういうことなのかと実感し、狭いプランターでは初めから適当に撒くのではなく、出るものと期待して間隔をとってまいた方がいいんだと思った。『期待して待つ』って子育てと同じ。やってみると腹に落ちる感じだった。
ずいぶん後で不耕起栽培について聞いたら、雑草の力を有効に活用するには、苗ではなくて種をまいてその後、草を根元から刈って種を上から覆うようにすると、適度に保湿・保温されて芽が出てくると聞いた。雑草は根だけ残っても光合成できないので、大きくならないそうだ。つまり種をまいて、そのあと刈るのがポイントだったのに、雑草の中に苗を植えたから負けてしまったらしい。
今、枝豆は生き生き育ってくれている。毎朝5時に水をやり、仕事から帰ると元気はあるかな?と見るようになった。この子たちも生きているんだと、実感できる。これだけ青々茂っているから、きっと実を付けてくれるだろうと楽しみにしている。
今回は私一人でやってしまったが、次回からは家族を巻き込んでやってみようと思う。一人では大変でも、みんなでかわいがれば負担も少なく済むし、土と親しむ生活はたぶん大切だと思うのでそうしようと思っている。                
 
平成25年7月


名古屋生活クラブ

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