赤ちゃんと化学物質

2014年1月4週号に掲載したコラムです。

 最近、立て続けに化学物質が胎児に影響する話を聞いた。
「農薬である有機リンの代謝産物を測定すると、昭和40年代生まれの人からはたいてい検出される。それが第一子に移行する。有機リン系など蓄積性のある物質はほぼ全員持っていると言っていい。」
「30人の臍帯血から300種類の化学物質が検出された」
「生まれた時、最近の子どもはいいにおいがする。羊水が香料のようなにおいする」
私は恐ろしいと思った。つまり、赤ちゃんはお腹の中で、すでに化学物質に出会っているんだ。しかも40年以上たっても母体からはなくなっていない。
 また、「乳腺も汗腺の一つなので、母に不利なものは母乳の中に出てくる」という話もあった。
昔、レーチェル・カーソンの『沈黙の春』やシーア・コルボーンの『奪われし未来』を読んだので、当然起こり得ると想像できるはずだが、改めて聞くと当たり前じゃないという感覚ではなく、怖いと思った。という事は、私はそんなに化学物質を排除していないんだと思う。食べ物の農薬や添加物はできる限り避けているが、避け切れてはいないし、それ以外にも化学物質でできたプラスチックや化学繊維、印刷物などの恩恵を受けて生活している。
昔、水俣病でも妊娠中の女性は症状が軽く済んだという事実がある。胎盤を通じてメチル水銀が胎児に移行してしまい、大事な大事な子どもが胎児性水俣病になってしまったのだ。これは有機水銀なので重金属の影響に入るから化学物質とは違うが、同じような原理で化学物質も胎児に影響するのではないかと思う。
薬の方から考えると、酸性薬剤や脂溶性薬剤は脂肪にたまるとされている。脂肪が多い人はそれらの薬剤が体にたまりやすく、一旦副作用が出始めると長期に渡って苦しみ続ける。薬を止めても副作用が消えないのだ。こういう事が身近な化学物質でも起こるのだろう。胎児のいる子宮の周りは脂肪がいっぱいなので、当然起こりそうな気がする。
こう考えていくと、胎児はたまったものでない。今後妊娠する可能性のある若い人は気を付けて欲しい。また、将来次世代を生み出す女の子には、いいものを食べさせて欲しいと思う。うちはたまたま男の子しかいないが、男性の精子が年々減少しているという話や、受精率の低い精子しか作れなくなっているという話も聞いたことがある。
 
このあたりの真偽は、伊澤社長や外山さんに任せたいと思う。とにかく、証明されてからでは遅いので、みなさん気を付けましょう。そして、そんな危険なもののない社会ができたらいいですね。
先ほど、母乳の話を出したが、今授乳中の方やこれから出産される方は、早まって母乳を止めるなんてことはやめてくださいね。母乳には赤ちゃんの体にとってとてもいい成分が含まれるので、よくよく考えてくださいね。本当にお母さんがこんなことを考えなくても、安心して子どもを産み育てられる世の中にしたい。切なる願いです。
 
 
稲川


名古屋生活クラブ

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