科学者の話

先日、別々の機会に2人の科学者の講演会に行った。一つは名古屋大学の高野雅夫先生の代替エネルギーの話。もう一つはレーチェル・カーソン日本協会会長の上遠恵子先生の環境ホルモンの話。
 高野先生のエネルギーの話は私には難しかった。先生はとってもわかりやすく丁寧にお話くださったのだが、「エネルギー保存の法則」とか「質量とエネルギーの等価則Emc2」なんてのが出てくると確か昔やったけど「?」。来場者に研究者も混ざっていたものだから、質問の内容が難し過ぎて何を言っているのか更に「???」。よく理系出身じゃないの?と言われてつらいが、数字は苦手。高校時代も大学時代も物理なんて点数を取るためにしか勉強してこなかった。講演を聞きながら「もう少し勉強しとけばよかった」と思っていた。高野先生は私のような素人が理解できていないことをお察しになったのか、「わからなくても物理を理解しようと努力してください。もう一つは統計書を読めるようになってほしい。そのための勉強会を開催して私が講師となってもいい。物理と統計の基礎がないと議論の場にも立てない。これからは市民も議論に参加していかなくてはいけないんだ」とおっしゃった。
 もうひとりの上遠先生は環境ホルモンの話。こちらは生物・化学の話で自分の得意な分野なので結構わかった。上遠先生は「3/11の事故以来、私は反省しています。原発が危険という事を知っていたのに私はだまってしまった。環境ホルモンについても同じ。自分の意見を聞かれたならばちゃんと言わなければいけない。直感も大切だが感覚だけでなく、なぜいいのか、なぜ悪いのか、それを裏付けるしっかりとした科学的基礎が必要。科学者は象牙の塔に閉じこもっていてはいけない。皆にわかるようにするのが科学者の務め。相手が何を学んできたかにより理解の仕方が全く違うのを痛感しているが、だれでもわかるようにというのは、『子どもが分かるように』を目標にすればいいと思う。今後の人生はそんなことにも使っていきたいと思っている」とお話された。
 心ある科学者は私達にわかりやすく教えようとしてくれているんだと思った。確かに、物理の基礎知識がない状態で聞いた講演では「あてられたらどうしよう」と思っていたが、基礎知識がある状態で聞いた講演では「手をあげようかな」と思って聞いていた。これが議論の場に立てるか立てないかということなんだと思う。
 これだけ科学が身近になってしまった以上、われわれ消費者は好むと好まざるとにかかわらず、今更つらいが勉強するしかないのかもしれない。一部の力ある人だけに任せておいたら、経済優先かなんだか知らないけれど、とんでもない世の中にされてしまうかもしれない。自分の子どもの未来、1020代先のことを考えたら、今私達は学び、自分の意見を一人一人が持つ訓練を始めないといけないのかもしれない。こんな偉そうなことを言っているが、内心エライ世の中になってしまったものだと思っている。試しに子どもの教科書でも読もうかしら。そんなことしか思いつかない。何をしたら一番効果的なのか、知っていたら、だれか教えてください。


名古屋生活クラブ

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