中村さんのお米を買ってみた

今まで、放射能測定結果がNDの小関さんのお米は買ったことがある。しかし、中村さんのお米を買ったことはなかった。東北を応援したい気持ちのある私は、NDだったら積極的に買うと決めているので買うが、4歳の子を持つ母としては検出されていると知れば、心が決まらず買えずにいた。
頭の中では科学的に大丈夫と分かっている。2Bqなんて自然放射能や医療被曝に比べても相当低いし影響がないのも分かっている。それに中村さんのお米は農薬や化学肥料を使っていないお米で、事故前までは“安全でおいしいお米”として、とても人気が高かったことも分かっている。そしてお会いしたことがあるのでお人柄も分かっている。売れなくて困っていらっしゃるのも知っている。でもいざ数字を見てしまうと心が揺れ、踏み切れない。どうしてだろうとずっと疑問に思い続けていた。
 今回、注文書に書かれていた“とてもおいしい”という言葉に押されて、おいしさを味わってみるのが頭で考えているより早いかなと思い、情けない話だが、恐る恐る注文してみた。
 お米が来るまでの1週間の間に農林水産省のホームページを見てみた。たまたま、「検査結果を公表しているので見てください」という記事を目にしたためだ。それによると、20128月〜20133月の間でND25Bq/kg未満)が99.78%、2550Bq/kg0.02%、5175Bq/kg0.01%、76100Bq/kg0.0007%だった。100Bq/kg超も0.0001%くらいだが出ていた(もちろん市場には出ないけれど)。検出限界を25Bq/kgとしているのには驚いたが、政府が100Bq/kgを許容量としているのだから当然の設定なのだろう。そして、検査されているのが福島県産だけということも分かった。今回の事故の影響はホットスポットのように他県にも及んでいることがわかっているのに、他県は野放しなのだから、むしろ福島産のものの方が安全が保障されているともいえる。スーパーにはこんなものが出回っているのだ。その上、スーパーの米は何も書いてなければ農薬が使ってある。外食だって同じことだ。
 これをみると、名古屋生活クラブのNDの設定がいかに厳しいものであるかが分かる。そして中村さんのお米の2Bq というのが福島の地でありながら相当低いことも分かった。
有機農業学会誌の研究論文に、「セシウムが土の粘土質と有機粒子に吸着することがわかってきた。農産物への移行係数が土により異なる。土がセシウムをもっていても粘土質と有機粒子があれば農産物には移行しない」と書かれていたそうだ。要はきちんと有機農業をやってきた人の土ほど、土にセシウムが吸着するので農産物には移行せず、安全な農産物が採れるということのようだ。そう考えると、中村さんの土は有機粒子がしっかりあって、中村さんの農家としての技術もすごいんだろうと想像できる。
 1週間後、お米が届いた。早速精米して炊いてみた。炊きあがったご飯はつやつやピカピカ。食べてみるとモチモチしてとってもおいしい。うちの家族は「めちゃおいしい」と言っていた。しっとりしたモチモチ系のご飯が好きな人にはたまらない味だと思う。その上、何と言っても冷めてもおいしい。これにはびっくりした。5kgは買えないけど、その味は試してみたいと思われる方もみえるのではないだろうか。小包装にしてみたら、買ってくださる方もみえるかな?とかいろいろ考えた。まずは味わってみてほしいというのが、私の思いだ。

 生活クラブには他の生産者もいて、そのお米も安全でそれぞれおいしく、中村さんのお米をわざわざ選ばなくても選択肢が他にあるのは確かだ。でもたかだか2Bqのことで農家としての中村さんを認めないというのも、なんだかさみしい。まずは自分。私は買おうと決めた。だってこんなにおいしいんだから、外食を減らすとか他のことで気を付ければいい。それに、セシウムは数ある危険の1つにしか過ぎない。今の世の中、他に気を付けることは山ほどあると思う。


名古屋生活クラブ

  〒452-0802 名古屋市西区比良2-120 フリーダイアル:0120-72-0251
TEL:052-501-0251 FAX:052-503-0967 e-mail: nsc@athena.ocn.ne.jp >>会社概要はコチラ