身の回りにある放射能について

中学・高校の理科や社会できっと習っていたであろうと思われるが、地球上にはいくつかの放射能があることをすっかり忘れていた。放射能の勉強会でもう一度学習できたのはある意味ラッキーだった。
それによると、身の回りの放射能には自然界にもともとある自然放射能と、人が科学の力で作り出してしまった人工放射能がある、とのことだった。
自然放射能には‖斥曚ら降り注ぐ宇宙放射線大地からから受ける放射線食べ物から摂取する放射線ぅ薀疋鵑竜枡によるものの4つがある。核種としてはカリウム40、ラドン220、ラドン222、ポロニウム210が重要。
人工放射能には主に^緡顛巴任砲茲詒鑁核実験や原発事故などによる放射性降下物の2つがある。
つまり、今回の原発事故以前から人間は放射能の影響を受けていたということだ。
特に世界の平均に比べ日本人で被曝量が多いものが二つあるそうで、全く予想していなかったので正直驚いた。一つは食品から摂取する放射線のうち魚介類に多いポロニウム210(Po-210)によるもので、これは日本人の魚介類の摂取量が多いという食習慣に起因するらしい。もう一つは人工放射能の医療被曝によるものでこれは世界最大とのことだった。
事故以前の日本人の食品からの放射能は0.98 mSvで、うち80%は魚介類からの自然放射能による。今回の原発事故の暫定規制値下での追加被爆は0.1mSvになるとのこと(2012年4月以降の新しい基準値ではもっと少ない)。約10倍違うのだから、単純に考えても自然放射能からの影響の方がはるかに大きい。医療被曝による影響は年間1人当たり平均3.8mSV。単純には比較できないかもしれないが、相当大きいことはわかる。
原発事故でセシウムがばらまかれて大変だ!と思っていたけど、今回のセシウムよりも多い量の放射能を事故以前から受けていたとは知らなかった。事故によるセシウムの影響を問題にしたくなる気持はよくわかるし自分もそうだった。だってあれは人災と言うべきもので、被害を及ぼした相手がいるわけだから、怒れてくる。でも冷静に考えると、今まで知らずに受けていた放射能についても正しく知って対処方法を考えることも必要なことのように思うようになった。
今回は食品に含まれる放射能からの被曝と医療被曝について考えてみようと思う。

★食品に含まれる放射能(自然放射能+核実験由来)からの被曝について
知っておいた方がいい事実
ー然放射能核種の主なものはK-40で、他にPo-210が多い。
K-40は全ての食品に多少は含まれている。
K含量の多い食品には相応の割合でK-40も多く含まれている。(Kは動植物にとって必要な元素であり、その0.012%がK-40)
た預里砲K-40は存在し、たとえば体重70kgの人では体内にKが140g存在し、そのうちK-40は0.017g。4300Bq程度の放射能を常に受けている。
タ預里忘任皹洞舛大きいα線を出すPo-210は特に魚介類に多い。
η間摂取量を考慮の上計算すると、魚介類からの線量が高く全体の80%を占める。これは魚介類のPo-210の放射線濃度が他の食品と比較して高いことや、日本人の魚介類の摂取量が多いという食習慣に起因している。
1980年まで行われていた大気圏内核実験により人工放射性核種はばらまかれ、土壌に蓄積し農畜産物や水産物に移行していた。現在もこの影響は残っている。

この事実を知った時、どのように思われただろうか?
今回の事故のセシウムよりも多い量の放射性物質がもともと私達の身の回りにはあったんだという事実。受け入れ難いがこれが事実。
私はこの事実を知った時、自然放射能にしろ、核実験由来のものにしろ、自分の力ではどうしようもできないもののように感じてしまった。もうすでにあって取り除けないものであるなら、あきらめに似た気持ちではあるが、よしとして受け入れるしかないのだろうと思った。それに今まで知らずに生活していたし。
唯一考えられるのは魚介類の摂取を控えることなのだが、これが妥当かどうかを考えてみた。放射能が多いからという理由だけで、日本人が昔から摂取していた魚介類を肉類などに替えた食生活にしていいのかどうか全体をみて考えてみたいと思った。

魚介類を食べる一番のメリットは魚介類に含まれる油の問題なのではないかと思う。魚介類は蛋白源ととらえがちだが、蛋白源なら肉類、乳製品、豆類だってある。蛋白源だけを考えるならこれらだっていいわけだ。しかし、昔から魚は体にいいと言われている。その所以はやはり一緒に存在する油の質がいいことに尽きる。専門的な話になるが、魚に多く含まれる油は不飽和脂肪酸のω(オメガ)3。肉類、乳製品に多いのは飽和脂肪酸。豆類に多いのは不飽和脂肪酸のω6。ω3とω6は必須脂肪酸で人間の体内では作れないものなので、必ず食べ物から摂取する必要がある。ω3とω6は局所ホルモンという人間にとって大切な物質の原料であり、原料の存在比率に応じてできるホルモンの種類が変わり、体の中の生理作用を左右するからとても大切なのだ。現代人の食生活の中では飽和脂肪酸とω6はあふれていて、わざわざ摂らなくても自然に入ってくる。しかし、ω3は極端に少なく意識して摂らないとω3不足が原因と思われる病気(アレルギー、心疾患)になることもある。ω3はえごま、シソの実、アマの実、魚に多く、特に血液をサラサラにするEPAや人の脳の機能を活発にするDHAは魚介類にすごく多い。難しい話になってしまったが、要は魚油が健康面においてとてもいい影響を及ぼすという事実を考えると魚介類を食べることを止めてしまうのはとってももったいない。ではどうしたらいいか。放射性物質は魚の内臓にたまりやすいという話があったり、なかったりする。本当のことはわからないけれど、貝にポロニウムが多いのは事実だし、魚の内臓と貝に有害物質がたまりやすいというのも事実なので、塩辛のような内臓を使うものや、貝はたまに楽しみに食べるくらいにするというのが一番妥当ではないかと思う。では、じゃこなどの小魚はどうか?まるごと食べる食品の意味は大きい。なぜなら丸ごと食品は生命そのもので、生きるのに必要な栄養素が丸ごと入った食品。要はビタミン・ミネラルがたっぷり含まれるという点で捨てがたい。なので、小魚も食べた方がよさそうだ。それにじゃこはたくさんの量を食べるものではない。
一つ言えるとするなら、毎日繰り返すようなそればっかり食べる「ばっか食べ」は避けた方がよさそうである。これは魚に限ったことではない。ばっか食べを避けるのは、環境中にあふれる有害物質の蓄積を避けるためにも大切だ。
私がリスクと恩恵を天秤にかけて導き出した結論は、今まで通り「魚介類は毎日家族に食べさせる」だった。自然放射能ポロニウム210については、今まで知らずに生活してきたわけだし、昔の人だって知らずに生活して長生きする人は長生きしてきたわけだから、いまさら気にしても仕方がないと思っている。それよりは健康によいとされる食事を続けたいと思う。それに今回学んだことをちょっとプラスして考えれば難しいことはないと思う。簡単に言うと「分づき米または白米に雑穀を混ぜて炊き、味噌汁を食べ、野菜を中心にした料理にし、魚は少し食べる。おやつに旬の果物を食べる」だと思う。要は、免疫力を高め、放射線の影響を少なく抑えることができる食生活をすることがいいのではないかと思う。魚を食べる量は1割程度にとどめる。化学物質や重金属の生物濃縮が進む大魚もできれば避ける。続けて同じ魚・貝を食べるのは避ける。これくらい気にすれば、充分のように思うがどうだろうか。「要点を押さえて普通に生活する」、これが良くも悪くも科学が進んだ世界に生きる私達の取るべき道のように思う。
名古屋生活クラブの会員である特典は誰が作ってくれたものか、どんな食べ物かがはっきる分かり、そのうえ科学的に安全であることだと思っている。気になるものはできるだけ生活クラブで買うようにすれば、家族への責任は半分果たせると思って信じて買っている。あとは自分の腕次第かな(笑)。

平成25年1月 稲川 静


名古屋生活クラブ

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